クリニックの院長先生が行うべき事業承継対策の基礎とは、どのようなものでしょうか。この基礎を知っているか否かによって、クリニックの事業承継が成功するかどうかの大きなポイントになってくると考えられます。是非、以下のようなポイントをしっかり押さえて、クリニック事業承継がスムーズに行えるように対策を進めていきましょう
クリニックの承継者の選定
承継者について、いつまでにどんな人材を見つけてくるかということを決めておく必要があります。仮に承継者が決まったとしても、すぐにクリニックを承継できるわけではありませんので、院長先生ご自身のご勇退の時期を考えながら、承継者を決定する時期を逆算して決めていく必要があります。
クリニックの承継計画を作成する
院長先生ご自身のご勇退までの承継計画書の作成をしましょう。承継者には、いつまでにどの部分を承継させるのか。また、ご自身の財産は誰にどのように分配するのかなどを具体的に決めることによって、その承継計画書を指針として行動を起こすことができるので、よりクリニックの承継の成功に近づくことになります。
相続がスムーズに行われるか、相続税の納税は可能かの確認をする
これは、医療法人の持分の有無によって大きく方向性が変わります。医療法人が持分ありの法人の場合、後継者への持分の承継に多額の税負担が発生する可能性がありますので、しっかりと現状把握をし対策を行う必要があります。
もちろん、医療法人の持ち分以外にも多くの財産をお持ちの院長先生も多くおられますので、なるべく相続税が少額になるように工夫することが必要です。また、ご自身に万が一のことがあった際に、相続人間で揉めないような仕組みづくりが必要です。
クリニックの承継についてお悩みの方は、経験豊富な税理士が在籍するクレド税理士事務所へお気軽にお問い合わせください。