今年も残り5か月余りとなりました。
個人のクリニックでは1年の折り返しといったところですが、患者数は前年と比べいかがでしょうか。
ここ数年コロナなど予期せぬ事態がおき、患者数も変動が大きかったのではと推測されます。
患者数の変動が大きいと収入の予測やスタッフ等の配置を考えるのも難しかったことと思います。
そこで今回は平常時に戻りつつある今だからこそクリニックの増患対策について改めてお話したいと思います。
以下代表的な増患対策について説明します。
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患者さんとのコミュニケーションの強化
まず、患者さんとのコミュニケーションを強化することが大切です。
患者さんが安心して通院できるような環境を作るためには、スタッフ全員が親しみやすく、かつプロフェッショナルな対応を心掛けることが求められます。
コミュニケーションのポイント
– 笑顔での対応:患者さんが最初に目にするのは受付のスタッフです。
コロナ以来マスク着用での勤務が多いことと思いますが、マスク越しでも笑顔かどうかは伝わるものです。
笑顔での対応は、患者さんに安心感を与えます。
– 丁寧な説明:診療や治療の内容を丁寧に説明することで、患者さんの不安を取り除くことができます。
– 定期的なフォローアップ:診療後のフォローアップをしっかりと行うことで、患者さんとの信頼関係を築くことができます。
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インターネットとSNSの活用
現代では、多くの人がインターネットやSNSを利用しています。
クリニックの存在を広く知ってもらうためには、これらのツールを活用することが不可欠です。
インターネットとSNSの活用法
– ホームページの充実:クリニックのホームページは、患者さんが最初にアクセスする情報源です。
診療内容やスタッフ紹介、アクセス方法、予約方法など、必要な情報をわかりやすく掲載しましょう。
– ブログの更新:健康に関する情報やクリニックの日常をブログで発信することで、患者さんにとって身近な存在となることができます。
– SNSでの情報発信:FacebookやInstagramなどのSNSを活用して、クリニックの情報や健康に関する豆知識を発信しましょう。
定期的な更新が鍵です。
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サービスの充実と質の向上
患者さんがクリニックを選ぶ際、診療の質やサービスの充実度も重要なポイントとなります。
常に最新の医療技術を取り入れ、患者さんに最良のサービスを提供することが求められます。
サービス向上のための取り組み
– スタッフの教育:定期的な研修を行い、スタッフのスキルアップを図りましょう。
接遇マナーや医療知識の向上が患者さんの満足度につながります。
– 設備の充実:最新の医療機器を導入することで、より精度の高い診断や治療が可能となります。
– 快適な環境づくり:クリニックの内装や待合室の雰囲気を整え、患者さんが快適に過ごせる空間を提供しましょう。
コロナ以来雑誌を置いているクリニックは少なくなりましたが、その分モニターにクリニックの情報を発信するなどすれば見ていただける機会も増えていると思います。
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地域とのつながりを強化
最後に、地域とのつながりを強化することも増患対策には欠かせません。
地域住民との交流を深めることで、クリニックの存在をより身近に感じてもらうことができます。
地域密着型の取り組み
– 地域イベントへの参加:地域で開催されるイベントへの協賛や健康フェアに積極的に参加し、クリニックの存在をアピールしましょう。
– 地域情報の発信:地域の情報誌を活用して、クリニックの情報を発信することも効果的です。
まとめ
クリニックの増患対策は、一朝一夕で成果が出るものではありません。
しかし、患者さんとのコミュニケーションを大切にし、インターネットやSNSを活用し、サービスの質を向上させ、地域とのつながりを強化することで、徐々に患者さんの信頼を得ることができます。
地道な取り組みが、長期的なクリニックの発展につながることでしょう。